もし、あなたが質屋で働きたいと思うのであれば、まず、大変厳しい業界であることを自覚しておかなくてはなりません。
確かに、個人経営の多くは後継者不足です。
また、収益などの問題で、業者の淘汰が進んでいます。
さらに、年収が下がり、お金に困った人が手持ちの貴重品をお金に換えるために、利用するケースというのは増えてきているようです。
このような背景を考えると、働く上ではビジネスチャンス・勝ち組のチャンスがないわけではありませんが、質屋というのは基本的に顧客が質草を持ち込まなければ成立しない商売です。
単に物を買ってもらうのとは訳が違うのです。
そもそも、その質草はどこから来るか?顧客が購入した物品なわけです。
景気の回復が鈍化し、消費自体も厳しくなっている昨今、質屋の利用は右肩下がりで減ってきています。
大手ですと宣伝広告も大規模に行っているようですが、人件費や各種コストの問題もあり、順調に成長しているかというとそうでもないようです。
もちろん、この話は、質屋の業界に限った話ではありませんが、単なる製造業・販売業とは違うのだということを考えて就職先を決めないと、後で後悔するはめになりますので、慎重な判断をお勧めします。
(参考)須賀質店
質屋に転職したいと考えた場合、気をつけなくてはならないことは何でしょうか?「営業は苦手だし、物を買い取るだけなら、人とのコミュニケーションも少ないだろう…」と考えているのであれば、改める必要があります。
質屋で働くことというのは、人との関わりを強く持つことなのです。
品物とお金のやりとりだけではありません。
しっかりと査定を行い、その根拠を明確に伝えなくてはなりません。
恐らく、持ち主はその査定について疑問を持ち、質問をしてくることでしょう。
もっと高く査定をしてほしいと交渉してくるかもしれません。
ひどい場合は脅してくる可能性だってあります。
そうした持ち主の事情や意見を汲み取って、お互い納得のいく形に収束させるというのは、非常に技術や知識、経験を必要とします。
全てに求められるのがコミュニケーションです。
販売だけの営業よりも、考え方によっては難しい一面もあるかもしれません。
ですから、安易な転職先として質屋を選ぶのは非常に危険です。
コミュニケーションは全てのビジネスにおける基本ではありますが、特殊な文化を背景に持つ質屋では、さらに踏み込んで特殊な交渉スキルを身につけなくてはならないと考えるべきです。